新潟県立新潟盲学校
日時
平成23年7月27日(水) 9:00~11:00
場所
NPO法人つくし会 東向日治療院
見学
新潟県立新潟盲学校
専攻科理療科2年2名、専攻科理療科3年3名
教諭 太田 明 先生、実習助手 高野 幸恵 先生
対応
重田 裕之
祇園祭の山鉾巡行も終え、本格的な夏を迎えようとしている中、見学生たちは元気に参加してくれました。
最初に、つくし会の目的、活動内容を説明し、その後、訪問マッサージに関わって、治療院開設から施術の実際について説明しました。
その主な内容は、
つくし会は、「視覚障害あはき師の技術向上・開業支援・就職斡旋」を目的に活動してきている。
研修活動では、研修生の要望に応じて、あん摩や鍼の基礎から臨床、機能訓練、診察の基礎、施術所開設などについて研修している。
視覚障害マッサージ師を雇用するために、平成21年6月から訪問マッサージ事業を開始した。
教材研究として『国試Q救隊』をはじめ、様々な教材を研究し、提供して行きたい。
全国の盲学校の臨床見学や、理療科教員の研修を受け入れてきている。
視覚障害関係の団体などからの依頼により講演活動を行っている。
訪問マッサージは、一人ですべてを判断しなければならないので、診察能力などが重要である。
判断能力が問われる分、病院や治療院勤務より知識・技術が問われる。
寝たきり生活の大変さ、悩みを少しでいいから理解してあげて欲しい。
続けて、あん摩の基本手技である母指圧迫と母指揉捏の注意点について、本会の『手技療法マニュアル』に沿って説明し、一人一人の施術をチェックしました。
見学生からは、
「訪問マッサージは、女性を雇ってもらえないと聞きますが?」
「どのような疾患が多いですか?」
「クレームを受けたことがありますか?」
「母指揉捏の際の腕の使い方が分からないのですが」
などの質問が出されました。
今回の見学が進路決定の一助になることを願っています。