金城 ゆかり(沖縄県在住あはき師)
日時
平成23年7月29日(金) 9:00~12:00
場所
NPO法人つくし会 東向日治療院
見学
金城 ゆかり
対応
重田 裕之
今回は、金城さん、お一人の見学でした。
金城さん、今春、沖縄盲を卒業されたばかりです。
京都で行われた経絡治療の勉強会に参加するために入洛されました。
沖縄でも訪問マッサージはあるものの、晴眼者がほとんどなので、ご自身で立ち上げることを考えておられます。
情報収集に、この機会を生かそうとインターネットで検索し、本会がヒットしたそうです。
そこで、最初に、つくし会の目的、活動内容を説明し、その後、訪問マッサージに関わって、治療院開設から施術の実際について説明しました。
その主な内容は、
つくし会は、「視覚障害あはき師の技術向上・開業支援・就職斡旋」を目的に活動してきている。
研修活動では、研修生の要望に応じて、あん摩や鍼の基礎から臨床、機能訓練、診察の基礎、施術所開設などについて研修している。
「遠方の方に対しては、メールやメーリングリストを活用している」
視覚障害マッサージ師を雇用するために、平成21年6月から訪問マッサージ事業を開始した。
訪問マッサージは、一人ですべてを判断しなければならないので、診察能力などが重要である。
判断能力が問われる分、病院や治療院勤務より知識・技術が問われる。
「治療院開設にあたっては、場所も重要であるが、治療院の名称、さらにはその表記にもこだわって欲しい」
「営業活動では、自分を強く売り込みすぎないようにして欲しい」
「医師との関わり方にも注意して欲しい」
続けて、あん摩の基本手技である母指圧迫と母指揉捏の注意点について、本会の『手技療法マニュアル』に沿って説明し、施術をチェックしました。
また、運動鍼も体験していただきました。
金城さんからは
「営業活動について」
「開業準備について」
「医師との適切な付き合い方について」
などについて、さらに詳細な質問がされました。
「また、京都に来ます」という言葉を残して、沖縄へ帰って行かれました。
今回の見学が施術所開設の一助になることを願っています。